気分一致記憶:気分によって思い出す内容はどう変わる?
Piply Team
大変な一日の後は、昨日解けた問題よりも失敗した場面を思い出しやすいかもしれません。その感覚だけでは、知識がどれほど身についているかはわかりません。具体的な課題に取り組んで確かめましょう。
混同しやすい二つの効果
気分一致記憶とは、過去または現在の気分に合う感情的な内容を思い出しやすくなることです。例えば、悲しいときに否定的な経験が浮かぶ場合があります。ここで重要なのは内容の感情的な性質です。
気分依存記憶は、内容の感情的な性質にかかわらず、学習時と想起時の気分が一致することに関係します。FaulとLaBarのレビューは両者を区別し、気分一致の想起に影響する条件を説明しています。
どちらの概念も、不安が中立的な事実、数式、仕事の技能の学習を改善することを証明していません。
想起練習の研究が示すこと
Smith、Floerke、Thomas(2016)は、想起練習と再学習を比較しました。翌日、記憶テストの前にストレスを与えました。この実験では、再学習群で見られたストレスによる記憶成績の低下が、想起練習群では見られませんでした。
これは特定の実験条件と学習方法についての結果です。学習中に不安を意図的につくる根拠にも、試験の成功を保証する根拠にもなりません。
今日できる学習を選ぶ
一つの概念を説明する、数問に答える、練習問題を解くなど、取り組める課題を選びます。まず資料を見ずに試し、その後で答えを確認して間違いを直します。
時間制限のある試験なら、問題形式や時間配分を練習できます。練習のために苦しい気分や居心地の悪い環境をつくる必要はありません。
集中しづらくなったら休憩しましょう。今日は短い練習と答え合わせが合うかもしれません。一度休んだからといって、翌日に自分を罰する必要はありません。
実際の課題で進歩を確かめる
気分に気づきつつ、答え、説明、解法をもとに進歩を判断します。完璧な気分を待たずに勉強することも、休むと決めることもできます。悲しさや不安を学習上の利点と考える必要はありません。